さて、前編に引き続き、ここからが後編です。
ここから先は靴磨きや靴クリーニングを生業とする弊社がこの教えをさらにバックアップしたいと思います 。
この本で紹介された主人公は最終的に靴磨きの道具を買いました。
こういう結果であれば一番良いのですが。。。
世の中の大半の方の最終的に行き着く先が、「塗るだけで綺麗になるリキッドタイプ」の靴磨き剤で簡単に靴磨きを済ましてしまおうとする現実があります。。
ガネーシャ「人はいつも『楽』して成功したいっちゅう『甘え』がある」
ガネーシャ「楽なもんで体にええもんほとんどないで。筋肉も、筋肉痛になってはじめて成長するやろ。脳みそも一緒やで。楽なことばっかしてたらどんどんふやけていって使い物にならんようになるで」
富の神様ガネーシャは、「楽」なことが脳みそをダメにすると仰いました。
これ実は、靴の手入れも全く一緒なんです。
楽して「塗るだけ簡単な靴磨き」をすると、靴がどんどんダメになって使い物にならなくなります!!
これ、本当です。
塗るだけで簡単に光るリキッドは、手軽・安い・簡単の3拍子ですが、これらはアクリル樹脂のケミカル素材で革表面を固めているだけなんです。
使い続けると、見せかけが綺麗なだけで、履き心地がだんだんと固くなる上に、樹脂でパキパキに固まった革表面がいずれ割れてきます。つまり、履き皺のひび割れです。
これは、弊社で「塗るだけで簡単に光るリキッド」で塗り固められた靴の表面に付着した樹脂を削り落としている瞬間です。
これは靴を傷つけているのではなく、靴をダメージから救ってあげている映像です。
これは別の靴の例です。 向かって左が、リキッドを塗り続けた方。
向かって右が、リキッドを削り落としてきちんと靴クリームで磨いてあげた方。 リキッドの方の靴が、すでにひび割れを起こしているのが分かりますでしょうか?
削り落とすと、本来の革の素肌が見えてきます。
もう十分に伝わったと思います。
「楽して靴を綺麗にしたい」と思って起きた結果がこれです。。
こうしてボロボロになった靴を見て、これを本来の靴の寿命と勘違いして、新しい靴を買い替える人が多い。
これもまた世の中に蔓延する不都合な真実です。
これが結局、以下の内容で触れますが、富の神様「ガルーシャ」が伝えたい事と、主人公が知りたい成功の秘訣にも帰結するんです。
具体的に申しますと、
靴磨きはパパッと楽に塗れるリキッドかスポンジで十分だと思っている人は、お金と健康寿命の無駄遣いをしているということです。
まずはお金の無駄についてです。
「安い・手軽」と思って使っていたリキッドを塗っていたがゆえにダメになった靴。
それを新たに買い替える靴のコストが明らかに高いです。
本当は正しい手入れをしていれば10年は持った靴が、手入れがいい加減で2~3年でダメになってしまった。 私たちは、そんな方たちの靴を五万と見てきました。
はっきり言います。
「もったいないです」
つぎに健康寿命の無駄について。
新品の革靴を履き下ろした時に誰もが経験されることだと思うのですが…
足に慣らすための時間がかかります。
半年~数年かかるなんていうことも珍しくありません。
履き慣らすために犠牲になるのは自分の足です。
自分を常に支えてくれる自分の足です。
魚の目・タコ・踵の履き口の擦れた痛み。
場合によっては、ふくらはぎや膝にダメージが蓄積して、それが痛みにつながります。
それは、大切な仕事や日常生活の不安や障害につながるリスクがあるということに他なりません。
そんな不用意で理不尽なリスクを抱え込む必要は果たしてあるでしょうか。
それを自ら率先して抱え込んでる人は、人生を損してるとも取れますし、何よりもそうしたリスクが顕在化したならば、その先に待っているかもしれない人生の楽しみが、歩行障害により一気に半減してしまうかもしれません。
それは結果として、あまりに「もったいない」と言わざるを得ません。
自分に慣れた靴を正しい靴磨きの方法で長持ちさせた方が、無駄なお金を使わずに済み、健康な足元のサポートまで勝手にしてくれます。
そうして履き慣らした愛情ある革靴は自分の第二の皮膚となり、歩行がスムーズになります。それが「姿勢の良さ」につながり、第三者から見た時に「自信」や「仕事がデキる」印象を残すことにもなります。
逆の事を言います。
自分に慣れない靴を履いている、ギクシャクした歩き方をしている方を見たことがありませんか?
たとえば、高いヒールを履いていてサイズが合わず踵をパカパカさせている女性。
そういう女性は大体、極端な猫背の姿勢になります。
自分の足元を意識して歩かないと、転びそうになり危ないからです。
しかし、そういう女性をみて「素敵だ」とは決して誰も思わないはずです。
「姿勢の良さ」は、足元の安定があってこそです。
また、自分の足元で注意が散漫な状態では、目の前の事に集中して取り組むことが出来ません。
目の前の事、目の前の仕事に集中し、一つ一つコツコツとこなしていくことがビジネスでの成功の布石なのは、誰しもが一緒のはずです。
自分の「足」で仕事を掴む。
とよく言いますが、まずはその足(靴)をきちんと労わってあげることから考えてみませんか?
弊社はそんな皆様の足元(靴)のサポートを少しでもさせていただくことが、社会的貢献だと思っています。
リキッドタイプで靴を手入れしてはいけないと述べたのは前述のとおりです。
これを機に、ご自身で休日にじっくりと腰を据えて靴磨きに取り組むことができる方は是非やっていただきたいと思います。
しかし、そんなことさえする時間がないという超多忙な方々も世の中にはたくさんいらっしゃいます。
そんな方たちは弊社の宅配サイトのサービスをご利用ください。
ご自宅や出先、どこにいても、パソコンや携帯電話で靴磨きのご注文が気軽にできます。
また、普段ご自身で靴磨きをやっている方でも、「この場合はどうやって手入れしたらいいんだろう?」と思う場面も多々あると思います。
そんな時は、弊社の存在を思い出していただければ幸いです。
皆様の将来への希望の「歩み」を足元からサポートさせてください。
最後は弊社スローガンで締めくくりたいと思います。
「もっとその先も長く履いていただくために。
大切な靴の磨きと修理は、Shoe Shine WORKSにお任せください。」
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