インドで「富の神様」として商人たちから信仰されているガネーシャ。
そのガネーシャが、ごくごく日常の、少しだらしないサラリーマン生活を送る日本人男性を成功者に導くための指南を施すユーモアに富んだ本があります。
少し前にも話題になりましたので、ご存知の方も多いかもしれません。
日々の情報が洪水のように溢れる超情報化社会。
昨日の情報でさえ、古く捨てられてしまうことも珍しくない昨今において…
何年も前に世に出された物が、今読んでも、今見てもなお心に響く。
そうした作品が名作と呼ばれ、時代を超えて愛される。
この書籍もそうであると思います。
この本の中身の何が面白いかというと、世の成功者や金持ちのビジネススキル(投資など)を紹介するのではなく、彼らの日常の心がけや心理に着目している点です。
ビジネススキルの指南本では、自分の興味の範疇外だったり、自分の能力を大きく超えた内容で実践するのがかなり億劫になったりしますが・・・
この本はそうした成功者たちと自分も同じ心がけや気配りを出来る。
日々当たり前のように過ごしている日常で見逃している何かがないか。
そこを「はっ」と気付かせてくれるのが、この本の良さといえます。
さて、今回はその中の一節で大事な部分を引用させていただきます。
富の神様「ガネーシャ」がサラリーマン男性の主人公に告げた一番最初の指南。
それが「靴、みがけや」でした。
靴を磨くことが成功者になる秘訣???
主人公はすぐさま反論しました。
「靴を磨いたからといって成功するとは思えません。お金持ちにだってだらしない人はいるでしょう。」
すると神様は、
「自分、メジャーリーガーの鈴木一郎くん知っとる?」
「ええか?イチローくんはな、他の選手がみんな帰っても、ずっと残ってグラブみがいとんのや。彼はな、小学校の頃からそうしとんのや。『神聖な商売道具を粗末に扱うことは考えられない』言うてな。そういう仕事に対してまっすぐな姿勢があるから、メジャーでずっとトップ取れてるんやで。」
主人公「へえ、そうなんですか…それは知らなかったです。」
神様「ところで聞くけど、自分の商売道具ってなんや?」
主人公「うーん…」
神様「靴や!!自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや!そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!!」
「お前なあ、このままやと2000%成功でけへんで」
「自分が成功でけへんのはなあ…今さっき『靴みがきして意味あるの?』と考えた、まさにその考え方にすべての原因があるんやで」
この後、主人公は神様の教えに従って、靴磨きの道具を買って自分の靴を綺麗にするようになったわけです。
さて、ここから先は靴磨きや靴クリーニングを生業とする弊社がこの教えをさらにバックアップしたいと思います。
※後編に続く。
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