「良い革靴」シリーズの第2弾です。
弊社のような常に色々な靴(有名、無名に関係なく)を見たり磨いたり、手入れをしたり職は世の中ではかなり珍しく、よくお客様からも
「靴磨き屋さんから見て、おすすめの靴って何ですか?」
ということをよく聞かれます。
というわけで、私感の要素が強いですが、私たちが手に取って「これはすごい」と思った靴を今後紹介していきます。
第2弾は…
ローマの元貴族御用達の靴誂え店「ガット」です。
当商品は20年以上前の代物で使用感はありますが、存在価値としては大いに健在です。
古くなっているとはいえ、革質は素晴らしく、靴クリームに頼らなくともブラシだけでも艶が出てしまうほどです。
もちろん汚れ落とし(クリーニング)はきちんとしてあげてから、靴クリームを塗ってブラッシングをするという手順を踏んでいくわけですが…
その革質の良さからなのか、ブラシの引っ掛かりの良さ、手に巻いたウエスを革にあてた瞬間の滑りやすさと柔らかさ、その全てが感動と呼べるほど、他の靴ではなかなか体験しがたい代物でした。
ちなみに今回ご紹介したガットは…
弊社の在庫で展示販売品でもあります。
過去に縁があって数点在庫を所有しておりましたが、今はこの一点が最後となりました。
いずれ巣立っていってしまうその前に、こうして日記のようなブログに形として留めておこうと思いました。
店頭に飾っておくだけでも価値があるものなので、売り急ぐ気はまったくないので、商売っ気で今回ご紹介したわけではないので、その点はご理解ください。
弊社大手町店には、展示品として他にもまだまだビスポーク品が飾られているので、そのあたりもこれからご紹介していきたいと思います。
もちろん、お客様から磨きやクリーニングの依頼で持ち込まれる靴も、素晴らしい物が多いため、今後そうしたお靴たちも、ご了承を得て今後「良い革靴」シリーズに投稿させていただければと思います。
※今回のガットの画像をもっとたくさん見たいという方は、コチラをご覧ください。
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