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執筆者の写真Shoe Shine WORKS

物と値段の尺度。石川ブラシ。


例えば弊社でいうところのブラシ。

巷では安い物から高い物まで色々売られています。

「一体どれを選んだら良いのだろう。」って思いますよね。


結論から言います。

高い物を買いましょう。


良い物は高い。(当たり前なんですが...)

「良い物を安く」という考え方は一昔前の時代の考え方です。

大量生産・大量消費。それが成り立つ時代だったからこそ、生産の段階でコストダウンが出来て販売価格も安く抑えられた。


ですが、今の時代はどうでしょう。

それが出来る業種もかなり少なくなってきました。

特に洋服などのアパレル業はその典型でしょう。


昔は売れました。皆さん買いました。

だけど今は売れない。

大量に生産しても大量に在庫が余る。

安くしないと売れない。消費者も時期が来れば安くなるのが分かっている。

俗にいうSALE待ち。やっと売れても薄利。採算悪化。

このようなやり方では会社が持ちません。

現に今、アパレル会社がどんどん潰れています。

潰れたのは新型コロナウイルスが主な要因ではなく、以前からあった構造的な要因が大きいように思います。


例外もあります。

このやり方で成功している国内アパレルの代表格はユニクロと無印良品です。

この2大ブランドは海外展開もしています。

アパレル業界においては、ワールドワイドな生産&消費拠点を持っているブランドでなければ、この大量生産・大量消費のビジネスモデルはもはや成り立たなくなっています。


前置きが長くなりました。

何が言いたいかというと「良い物を安く買う」のは例外を除き無理ということです。


良い物は高い。

こうしたごくごく当たり前に思える価値観が、少しの間麻痺していただけ。

当たり前の時代に再ループしました。


だけど、私は思います。

本当に良い物。それは高くても安い。


たとえば洋服ブラシ。

職人が手間暇かけて作るブラシ。

手間暇かけているから当然高いです。


ですが、そのブラシを使って洋服をブラッシングするとどうでしょう。

艶が出ます。明らかに廉価な大量生産品のブラシとは異なります。

洋服の生地が傷まず、スーツであれば本来あった生地の艶が蘇ります。

スーツ自体の寿命が圧倒的に長くなります。

クリーニングに出す必要がなくなります。

(むしろドライクリーニングは生地を傷めスーツの寿命が縮みます。)


結果、スーツの買い替え頻度が下がります。

このコストはかなり大きいと思います。

もちろんブラシは定期的な手入れさえすれば、ほぼ一生物。

(安いブラシは毛抜けが生じ、長持ちしません。)


弊社でレイアウトしている洋服ブラシは5万円~12万円。

一目見た瞬間は、、かなり高いです。


だけど人生の伴侶として長い目で見た場合、めちゃくちゃ安いです。





もう一度言わせてください。

本当に良い物。それは高くても安い。





こちらは先日お客様がご注文された5万円(税別)の洋服ブラシです。


そして、ここから先の話は朗報であります。



次回に続く...






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